nendo の佐藤オオキ氏にカンディハウスが出したリクエストは「木の得意なメーカーにしかできないものを」
3カ月 後に提案されたデザインは、「つくり込 んだ堅牢な家具」とは明らかに違うもの。
確かに前脚と後脚は半円形で構成され強度を保つのは高い技術が求められます。
「SPLINTER」は、1本の木が分かれる、裂ける発想から生まれました。
「切れる」「裂け る」 「曲がる」という、木の持つプリミティブな要素を、
そのしなやかさや生命感とと もに表現したデザインです。
強度が必要な部分は太い材をスリムに見えるよう工夫 し、
薄い部分は限界まで落として全体を軽快な仕上がりになっています。
背がめくれるように裂けて、脚になり アームになります。
そのためほとんどが「半円柱」の部材となり、全体に軽やかな印象を与えます。
特に後ろ脚から背にかけての三次元的なラインが「裂けた」様子をリアルに表現。
どの方向から見ても流れるようなフォルムを実現しています。
さらりとした感触の木座とクッション性のある座張と
クッション性のある背座一体のシェルタイプも用意。
アームチェアー(木座)は、2014年度グッドデザイン賞を受賞しました。
掛け心地はシェルタイプがおすすめです!