愛知・岐阜の家具選び フクタケ

家具屋のつぶやき

ホーム > 家具屋のつぶやき > ウェービングテープの耐久性

ウェービングテープの耐久性

2014年11月29日

家具の選び方
ウェービングテープ

ウェービングテープ

ウェービングテープ、現代のソファウレタンと並びソファを作るときに欠かせない素材となっています。

以前はSバネやコイルスプリングなどの金属製のバネを使用してソファを作ることが大半でした。

そう言った金属製のスプリングを使用したソファを作る場合どうしても熟練の職人でなければ作ることが出来ない。

また、ソファのフレームもSバネを使用する場合かなりテンションがかかる為、フレームの強度が必要。

そこで経験の浅い職人でも簡単に作れてフレームの強度も要求されないウェービングテープを

金属製のスプリングの代わりに使い、工業製品としてソファの製造コストを下げるという側面がありました。

あとより自由度の高いデザインを求めて新しいウェービングテープとウレタンという素材を使うようになった。

工芸品としてのソファから、工業製品へとソファが生まれ変わり、

今までには無かったデザインのソファが次々に作られるようになっていきました。

アルフレックス マレンコ

アルフレックス マレンコ

カッシーナ マラルンガ

カッシーナ マラルンガ

アルフレックスのマレンコ 、カッシーナ マラルンガなど革新的な流れを産み出したのです。

今までにないデザインと耐久性の伴った座り心地。

ソファ業界にとって革命と言っても過言ではない技術革新をもたらしたのです。

現在、日本の家具屋の店頭に並ぶソファにも多くのウェービングテープを使うソファが並んでいます。

デザインの自由度よりコストダウンの為に使われているソファが多いですね、

ここ10年間で急速にソファの質が落ちてきた理由にウェービングテープが理由の一つだと私は考えています。

これは技術革新だった素材が品質の低下を招いた負の側面ですね。

以前日本フクラの開発方とお話しする機会があり、

その時「金属製のSバネの方がウェービングテープより耐久性がある。

しかしデザインの自由度が高い。」と言われました。

色々と調べていくとメリットとデメリットを合わせ持った素材ではあります。

最近はイタリアの「インテス社」の最高品質のウェービングテープを使った『匠ソファ』が人気なようで

あちこちの家具屋で見かけるようになりました。

イタリアの一流メーカーが使用しているウエービングテープと謳われています。

何度か座っていますが、今のところフクタケで取り扱う予定はありません。

ただこのソファを紹介するホームページに書かれている事が事実なのかどうかが関心があります。

その一流メーカーはどこか?本当に最高品質かどか?日本のアルフレックスはどこのテープを使っているか?

気になります。

かなり良いことばかり強調されているので事実を知りたいからです。

そして私自身がウェービングテープという素材に対してまだ確信的な答えが見つかっていないからです。

ソファの内部構造や使われるウレタンの密度や素材は言わばソファの命、

ソファメーカーにとってはトップシークレットで中々教えてもらえません。

工場見学では写真撮影禁止ですしね(^^;;

使われてる素材や構造がホームページで公開されているのは、

『技術力や使われている素材が高価で他が絶対真似できない』

『余りにも当たり前の簡単な技術や素材で作られていて、他のメーカーが真似する気にならない』

このどちらかです。

これは家具業界に関わって20年以上の経験から確信をもって言えます。

ソファを購入するときの正しい情報がホームページ上にあまり無く、

正しいソファ選びをお客様に向けてより有益な情報発信の為これからも勉強し続けていきますね!

タイトルの『ウェービングテープの耐久性』についても只今勉強中です。

私の中で答えが出たらまた報告させてもらいます。

家具のフクタケ

小川直樹

カテゴリー一覧

月別一覧

アクセス

ONLINE SHOP

TEL

Copyright © 岐阜・愛知 家具のフクタケ All rights reserved.