ホーム > 家具屋のつぶやき > デイベッドの使い方とは?ソファとベッドを兼ねる一台の活用術と選び方
2026年10月26日
ブログ昼はソファ、夜はベッド。一台で二役こなせるなら、部屋が広く使える。そう考えてデイベッドを調べ始めた。でも、本当に寝られるのか。ソファとしては座り心地が悪いのではないか。来客用に足したいだけなのに、置き場所を取りすぎないか。ショールームでも、この迷いを口にされるお客様はとても多いです。まず知っておきたいのは、デイベッドは「ソファでもベッドでもある」中間の家具だということ。だから便利で、だから選び方を外すと後悔します。
「一台で兼ねられる」という言葉に惹かれつつ、片方の使い勝手が中途半端になるのが怖い。そんな心の声が聞こえてきそうです。実は、この不安は選ぶ順番を間違えなければほとんど解消できます。この記事では、デイベッドの具体的な使い方と、昼と夜のどちらを優先するかで変わる選び方を、接客の現場で実際に選ばれてきた理由とあわせて整理します。読み終えた頃には、あなたの部屋に必要かどうかを自分で判断できるようになります。
「ソファでもベッドでもある」と聞くと、どっちつかずの家具に思えるかもしれません。実際に使い始めたお客様が後から気づく用途を、順に見ていきます。
まずは昼の顔から。デイベッドは片側または背面に背もたれがあり、日中はソファのように腰かけて過ごせます。背もたれが低めのタイプは開放感があり、部屋を広く見せます。逆に、クッションを壁側に立てかけて使うタイプは、その日の気分で背もたれの位置を変えられる自由さがあります。
正直なところ、一般的な三人掛けソファほど深く体を預ける座り心地には届きにくい。座面がフラットで奥行きが広いぶん、浅く腰かけると背中が支えにくいのです。ただ、そこにクッションを二つ三つ足すと印象が変わります。壁を背にして脚を伸ばし、半分寝そべるように過ごす。この「だらける座り方」がデイベッド本来の心地よさで、慣れると普通のソファが少し窮屈に感じる方もいます。
昼寝にも向きます。ソファで眠ると首が痛くなりがちですが、デイベッドなら体をまっすぐ横たえられる。休日の午後、本を読みながらいつのまにか眠っている。そんな使い方を想像して選ばれる方は多いです。
夜の顔がベッドです。マットレスを備えたタイプなら、そのまま横になって眠れます。ここで大事なのが奥行き。よくあるのが、座り心地を優先して奥行きの浅いものを選び、いざ寝ると体の幅がぎりぎりだったという後悔です。一般的なシングルベッドの幅が97cm前後とされるのに対し、ソファ寄りのデイベッドは奥行き70〜80cm台のものもあります。毎晩の就寝に使うなら、この差は見逃せません。
来客用としても働きます。普段はリビングのソファ、泊まりのお客様が来た夜だけ寝床にする。「客間を用意するほどの部屋数はないけれど、たまに親や友人が泊まる」というお客様に、この一台は向いています。折りたたみのゲストベッドを押し入れから出すより、置いてあるものがそのまま寝床になるほうが手間が少ない。実は、この「準備のいらなさ」が長く使ってもらえる理由だったりします。
引き出し付きや、下段が引き出せてダブル幅になるトランドルタイプもあります。子どもの友達が泊まりに来る家庭では、この二段目が重宝します。
置き場所を選ばないのもデイベッドの強みです。ワンルームでは、ベッドとソファを別々に置くと部屋がほとんど埋まります。一台で兼ねれば、その分の床が空く。日中はソファとして人を招け、夜はベッドに戻す。限られた面積を昼夜で使い分けられます。
子ども部屋にも合います。壁付けで置けば昼は遊び場やお友達を迎えるベンチ代わりになり、夜はそのまま寝床に。低めの高さを選べば、落ちても大きなけがにつながりにくい。ケースによりますが、成長して個室が必要になるまでの数年を、この一台で乗り切る家庭もあります。
一台で兼ねる家具だからこそ、選び方を外すと「ソファとしても寝床としても中途半端」になります。ここでは、実際に検討されたお客様が、最後に何を見比べて決めたのかを整理します。
最初に決めたいのは、この一台を主にソファとして使うのか、ベッドとして使うのかです。ここが選び方の分かれ道になります。
毎日の就寝がメインなら、ベッドとしての性能を優先します。奥行きは広め、マットレスは厚めを選び、体をしっかり支えられるものを。逆に日中の団らんが中心で、寝るのは月に数回の来客時だけなら、ソファとしての座り心地と省スペース性を優先していい。「デザインが気に入って先に決めたら、毎晩寝るには狭かった」。これは接客の現場で本当によく聞く後悔です。だからショールームでは、まず一日のどの時間に一番使うかを伺い、そこから絞り込みます。見た目より先に、この一点。
複数を見比べたお客様が最後にそろえて確認していたのは、次の三つでした。ひとつ目は奥行き。寝るなら70cmでは心もとなく、80cm以上あると体を横たえやすい。ふたつ目はマットレスや座面の厚みと硬さ。薄いウレタン一枚だと底付き感が出て、毎晩の就寝にはつらい。ポケットコイルや厚めのウレタンなら寝心地が安定します。三つ目は置き場所です。背もたれが壁側に必要なタイプか、どこにでも置けるタイプか。トランドルを引き出すなら、その分の床の余白も要ります。
ここは公平にお伝えします。どれか一つが正解ではありません。就寝重視なら厚いマットレスと広い奥行き、来客用が中心ならコンパクトで出し入れしやすいもの、というように使い方で答えが変わります。他社のソファベッドと座り比べたうえで、一社の一台をその場で即決する必要はありません。二つ三つ横になってから決めて構いません。
では、迷った末に何が決め手になるのか。多くの場合、それは「片方を完璧に求めすぎない割り切り」でした。ソファとしても最高、ベッドとしても最高、を一台に求めると、どこかで無理が出ます。逆に「昼は八割の座り心地で十分、夜はぐっすり眠れれば」と優先順位がはっきりした方ほど、満足度の高い一台を選べています。
家具の買い替え目安は用途によって幅がありますが、長く付き合う前提なら、暮らしの変化に役割を合わせられるものが結局は無駄になりません。子どもの成長、来客の頻度、部屋の使い方。数年で変わっていく暮らしに、一台で寄り添えるのがデイベッドの持ち味です。総務省の住宅・土地統計調査でも住まいの面積は限られる傾向が示されており、一台で兼ねる家具の価値はこれからも下がりにくいでしょう。
A1. マットレスが厚く奥行きが80cm以上あるタイプなら毎日の就寝に使えます。奥行き70cm台の薄い座面タイプは、来客用や昼寝向きです。
A2. 構造上どちらかに寄ります。就寝重視なら厚いマットレスと広い奥行き、団らん重視なら背もたれと座り心地で選ぶと、狙った側の満足度が上がります。
A3. 出し入れのしやすさと省スペース性を見てください。トランドル型なら下段を引き出して二人が寝られ、普段はコンパクトに収まります。
A4. ソファベッドは背を倒して平らにする変形式、デイベッドは元から寝られる平面が基本です。デイベッドのほうが展開の手間が少なく寝床に近い作りです。
A5. 低めの高さで角が丸いものを選べば安心です。壁付けで置くと落下しにくく、昼は遊び場、夜は寝床として数年使えます。
A6. 就寝に使うなら80cm以上が目安です。シングルベッドの幅97cm前後と比べ、70cm台だと寝返りで窮屈に感じることがあります。
A7. 商品によります。付属のものと、別売りで好みの厚さを選べるものがあります。毎晩寝るなら厚めのマットレスを合わせると寝心地が安定します。
A8. 一台でソファとベッドを兼ねるため、別々に置くより床が空きます。幅の狭い一人用サイズから選べば、六畳前後の部屋でも配置しやすいです。
一台で兼ねるぶん、優先順位を決めずに選ぶと「どっちつかず」になります。反対に、昼と夜のどちらを主役にするかさえ決まれば、部屋を広く使いながら座る場所と眠る場所の両方を静かに支えてくれます。気になった方は、実際に腰かけて、横になって確かめてみてください。
部屋を広く使いたい。たまに泊まる来客のために客間まではいらない。ソファと昼寝の場所を一台で兼ねたい。そのどれか一つでも心当たりがあるなら、デイベッドが解決の糸口になるかもしれません。ただ、奥行きやマットレスの相性、昼と夜のどちらを優先すべきかは、カタログの数字だけでは判断しきれない部分があります。
家具のフクタケのショールームでは、一日のどの時間に一番使うかを一緒に整理し、実際に腰かけ、横になり、寝返りまで確かめていただけます。この一台にソファと寝床のどちらを主役として求めるか。そこを言葉にするお手伝いから始めます。無理におすすめはしません。まずは実物に触れて、あなたの暮らしに要るかどうかを確かめにいらしてください。
家具選びで後悔しないためには、価格や見た目だけでなく、素材や構造、耐久性、修理のしやすさ、暮らしとの相性まで含めて考えることが大切です。個別の商品を比べても決めきれない方は、まず家具選びの判断基準を全体から整理してみましょう。
▶ 「後悔しない家具選びの理由と構造整理|価格ではなく価値基準で考える全体像」を読む
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