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オイルフィニッシュについて

2019年02月10日

お知らせ

オイル仕上げは植物性の油をベースにした塗料をしみこませ、

木の自然な風合いをいかした塗装です。

ウレタン塗装とは違いご家庭でもメンテナンスや修理が可能で木の肌触りも良く

人気の塗装です。

そしてダイニングテーブルをウレタン塗装にするかオイル仕上げにするか?

色々なお店に行くとオイルフィニッシュは手入れも簡単で

風合いが良いと積極的に勧めるお店や、

ウレタン塗装の方メンテが楽で気軽に使えると説明するお店もあります。

私はどちらの考え方も正しく、どちらも間違いだと考えています。

なぜなら使う人の考え方やメンテナンスの捉え方により大きく変わるから。

それよりもお客様の家具への考え方、家族構成やライフスタイルをよく考えて

選ばれた方が良いと思います。

オイルフィニッシュを

実際に使用した場合はどうか?と言う視点で今回はお話しさせて頂きます。

実際に使用されたお客様の事例で、奥様がオイル仕上げに憧れを抱いていて

色々とデメリットもあるとお伝えしましたが、

飛騨高山のダイニングセットをオイルフィニッシュで塗装しご購入頂きました。

数か月後に「もう無理です。」と言われビニールマットをご注文されました。

お子様が小さくきれいな状態を維持するのが難しかったようです。

また違うお客様は特にメンテナンスをしなかったようですが、

頻繁にホットプレートで焼肉をされていて飛び散る油が常に木に飛び散り

その油で木の表面が保護されて永年キレイな状態を維持されていました。

逆にオイル仕上げのダイニングテーブルを定期的にオイルを塗り

ランチョンマットを使用して使われていたご家庭は10年くらい使用されても

キレイな状態でした。

かたやメンテナンスを全くしないで使い続けたお宅では、

ひどく汚れてしまった事例も見てきました。

たまにオイルも塗ってはいるが、多少のシミや汚れ、キズなども

家族の思い出ととらえておおらかに使われているお客様もお見えになります。

 多くの実際に使われたお客様を見てきて言える

オイルフィニッシュを購入されても大丈夫なお客様は

①オイルフィニッシュは定期的にオイルを塗る事。

②多少の汚れもおおらかな気持ちで受け入れる。

③日曜大工などがお好きでサンドペーパーで傷を補修したりする事が苦にならない

上記の条件に当てはまればオイル仕上げのテーブルを

購入されても大丈夫だと思います。

木のオイルがきれてカサカサになる前にオイルを塗る事で汚れや輪染みも

付きにくくなります。そしてついてしまった汚れも比較的落としやすい。

ただ、その汚れはを落とすにはサンドペーパーなどで削ってオイルを

塗る必要があります。

そのサンドペーパーで削って汚れを落とす作業もお客様によっては

とても簡単で気にならないと言う方なら大丈夫ですが、

ホコリも出るし、力がいるから大変だととらえる方もお見えになります。

また販売する家具屋でも「とても簡単にメンテナンス出来ます!」というお店と

「メンテナンスは大変なので、ウレタン塗装をお勧めします!」と言う販売員もいます。

どちらが正しいかと言われると、「両方とも正しいが、両方間違っている」

とよく分からないあいまいな答えを言うしかないです。

 これからダイニングテーブルをオイル仕上げにするかウレタン塗装にするか?

迷われている方、オイル仕上げにしようと決めた方は冷静に

「あなたのライフスタイルや性格にオイルフィニッシュが合っていますか?」

とご自身に問いかけてみて下さい。

お子様がまだ小さく、食べ物や飲み物を頻繁にこぼし、

テーブルに汚れがついたり、ご主人様が寝る前に缶ビールを飲んで空き缶を

オイル仕上げのテーブルに置きっぱなしにして輪染みが出来たとしても

それぞれが家族の想いでや歴史が刻まれていると思う事が出来るか??

その汚れを苦にならずに削ってオイルを塗る事が出来るか?

良く考えてみて下さい。

無論、ウレタン塗装でも目立ちにくいですが輪染みが出来る可能性はあり、

塗装が傷んだ時は見栄えは良くありませんし、オイル仕上げと違い

ご自宅での修復は無理で修理代はしっかりかかります。

20年以上、ウレタン塗装のテーブルにビニールマットなどを引かずに

使用されても塗装のハゲも無くきれいに使用されている方もお見えです。

 ウレタン、オイル仕上げどちらも木を保護して

美しい状態を保つためにする塗装です。

長く使う家具です。じっくり考えて選んでください。

小川直樹

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